ウッドデッキ、玄関ドアなどの木部塗装

2023年12月2日2023年12月6日

木材は水や紫外線、害虫などに弱い素材です。塗装は、見た目の修復だけではなく、それらの影響から守る役割もあります。時間が経てば塗装が剥げたり色あせたりしてきますが、そうなると木材の劣化も進行しやすくなっていきます。剥げや汚れを修復することで見た目をよくするとともに、木材を長く守ることもできるのです。

木部塗装の適切な塗装周期は、3～5年程度

柱やウッドデッキなどの部分は、外壁や屋根などと比べて水や日光の影響をより受けやすい場所です。そのため塗装の周期は3~5年ごとが適切でしょう。具体的には塗装の剥がれや色あせ、苔や藻の生育が見られたら塗装する時期です。

美しさも守る、木材を長持ちさせるメンテナンス

柱や梁（はり）

柱や梁は家の骨組みを支える大切な部分です。こうした部分が劣化してしまうと、家全体に悪影響を及ぼします。そのため、定期的に塗装し、耐久性を保つことが必要不可欠です。

窓枠や雨戸、戸袋

窓の枠や雨戸、戸袋なども、水や紫外線の影響を受けるため定期的な塗装が大切です。塗装が剥がれたり、色あせたりした部分は見た目も悪くなり、木材の劣化につながります。

ウッドデッキ、テラス

ウッドデッキやテラスなどは、常に雨や風と接しやすい箇所です。水分や紫外線、害虫などの影響を受ける可能性が高いため、定期的な塗装が必要です。

玄関ドア、門扉、車庫の扉など

玄関ドアや門、車庫の扉は、近隣からよく見え、住宅の顔とも言える部分です。こちらも定期的な塗装により、美観と耐久性を保つことが重要です。

木部塗装の費用について

木部塗装の費用は、以下の要素によって異なります。

塗装する木材の種類

木材の種類によって、塗料の種類と塗装技法は変わります。

塗装する木部の面積

塗装面積が広くなるほど、費用も高くなります。

塗装する塗料の種類

耐久年数の長い塗料ほど、高価になります。

塗装工事の難易度

施工にかかる難易度によって、工期や人件費が異なります。

木部塗装の費用は、1,500～4,000円/㎡が目安

例えば、外壁の木部塗装を100㎡行う場合、塗料の種類や塗装工法によっても変わってきますが、15万円～40万円程度が費用の目安となります。塗料の価格や施工内容を比較検討することをオススメします。

木部塗装は、住宅の防火性能を高める効果も

住宅の防火性能を高める火災対策としての塗膜

火災が発生した場合、木材は燃えやすく、火の回りが早くなります。木部塗装を行うことで木材の表面に形成される塗膜は、熱伝導率が低く、火から木材を守る役割もあります。
木部塗装は、住宅の防火性能を高め、火災対策としても有効な手段です。

木部塗装の防火効果

木部塗装は、住宅の外壁や屋根、柱、梁、窓枠、雨戸、戸袋、ウッドデッキ、テラス、玄関ドア、門扉、車庫の扉など、木材が使用されている場所であれば、どこでも行うことができます。

熱伝導率を
低くする塗膜

塗膜が熱伝導率を低くすることで、木材への熱伝導を抑えます。

難燃性や防炎性の
ある塗料

塗料の難燃性や防炎性によって、木材の燃えやすさを低下させることも。

火の回りを
遅らせる塗膜

塗膜が木材の表面を覆うことで、火の回りを遅らせることも。

自分でやるか、プロに頼むか？

木部塗装のメリット・デメリット

メリット

木材を保護し、劣化を防ぐ
木材の美観を保つ
住宅の防火性能を高める

デメリット

費用がかかる
施工に時間がかかる
業者選びに注意が必要

木部塗装をDIYで行う場合は、
以下の点に注意が必要です。

比較01

塗装する木材の種類や状態を把握

木材の種類によって、塗料の種類や塗装方法が異なります。そのため、塗装する木材の種類を把握しておくことが重要です。
また、木材の「状態」にも注意が必要です。腐食や破損している木材は、塗装をしても効果が得られません。そのため、木材の状態を確認し、必要に応じて補修を行う必要があります。

比較02

適切な塗料を選ぶ

塗料は、木材の種類や使用環境に合わせて選ぶ必要があります。
木材の種類によって、塗料の成分が適切でない場合、塗装が剥がれやすくなったり、木材を傷めたりする可能性があります。使用環境によっても、塗料の耐久性や防水性などが異なります。
そのため、塗装する場所の環境も考慮して、適切な塗料を選ぶ必要があります。

比較03